寒波の到来で大変なことになっているらしい米国東海岸ですが、毎年11月あたりにジャンゴ・ラインハルト・ニューヨーク・フェスティバルなるものが開催されている。2000年より始まって昨年で14回目となったこのフェスティバルは、毎年名門ジャズクラブのバードランドにて開催されており、昨年も11月5日～10日の期間で開催されたことを知った。
フェス開催当初は、ジャンゴ・ラインハルトの息子であるバビク・ラインハルトBabik Reinhardtやジミー・ローゼンバーグJimmy Rosenberg、フロラン・ニクルスクFlorin Niculescuやフランク・ヴィグノラ、そしてバッキー・ビザレリBucky Pizzarelliなどが出演していたようだが、2002年からずっと出演を続けているのが、ドラド・シュミットDorado Shmittだ。エールフランスがスポンサーであることも関係しているのか、ほとんどのミュージシャンがフランスから来ているようだ。今年は、アコーディオンのリュドヴィック・ベイエLudovic Beierやバイオリンのピエール・ブランシャールPierre Blanchard、そしてリズムギターにフランコ・メルシュタインFrancko Mehrstein、それにドラドの息子であるアマティ・シュミットAmati Schmittやブロンソン・シュミットBronson Shmittなどが参加したそうだ。こんなスーパーチームに、さらに米国を中心としたミュージシャンが夜な夜なゲストとして登場するのだから、豪華にもほどがあるというものだ。ちなみにこのメンバーのうち一部は、"Dorado Schmitt & Django All-Stars"名義で、サンフランシスコでも公演をしている模様だ。つまり米国の秋は、ちょっとしたマヌーシュ・ジャズの季節だといえるかも!?
このライブの模様を捉えた動画がこちらだ。まずは2004年のもの。かなり多くの動画が出ていて、楽しめる。
そして、これは…いつの動画だろう。
なお、このDjango Reinhardt NY Festivalの音源をまとめたCDは、過去に3枚出ている。最新のものが、2012年のライブを録音したものだ。
米国の本ライブ評に、ドラドがジャンゴに似ている、というようなことが書かれていたが、確かに似ている…かも。アルバムの評価も高いようなので、どうにか入手したいところだ。
