三宅純氏の"Lilles of the valley"

世間が佐村河内氏の諸々で騒いでいたおかげで、スケートを観ているとますます冒頭部に出てくる「何の曲を使っているか」というのが気になるようになった。たしかに、作曲者名が字幕になっているパターンが多い。別にそれが決まり事ではないと思うけれども、作曲者さえわかっていれば、使わせてもらう曲の作曲者を表示するのはマナーだというのは理解できる。
さて、男子フィギュアスケートを観ていたら、ジェレミー・アボットというアメリカの選手の使っている曲が目に留まった。Jun Miyakeの"Lillies of the Valley"。谷間の百合、か。きっとコーチが佐藤有香さんだから、日本のどこかの人の曲を適当に持ってきているんだろう…と想像していたのだが、とんでもない勘違いであった。日野皓正に見出されたジャズトランぺッタージャズ・トランペッターでもあるこの方、CMやアニメはもちろん、コンテンポラリーダンスなどにも楽曲提供しているそうなのだ。そして、「ピナ/踊り続けるいのち(ヴィム・ヴェンダース監督)」という映画にも楽曲提供をしたとか。あのピナ・バウシュが彼の曲に合わせて踊ることを考えると、スケートの演技用に採用されるのも、とくに奇異なことではない。現在パリを拠点に活躍しているとか。活躍を知られていない日本人、まだまだ世界にたくさんいるんだなぁ。
こちらの曲では、Arto Lindsayと共演している。