- 作者: 坂木司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/10/11
- メディア: 文庫
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色々な新製品のお菓子、その名前の由来をベースにしながら、お客さんとの会話の中に見つかる小さな謎解きが進む。同じ白生餡をベースにした「練り切り」と「こなし」の違いとか、お菓子の旬や旬を旧暦で見ることの可能性、おはぎは秋の呼び名で春は「ぼたもち」というが、萩と牡丹にかかわってくるとか…。辻占というお菓子があって、フォーチューンクッキーの原型だという話も面白かったなぁ。昔は花街で売られていたので、色恋話にまつわる内容の紙が入っていたことが多かったとか。「恋するフォーチューンクッキー」って、まさか辻占いの由来まで知ったうえでの歌ではないよなぁ(笑)。私なぞは、占いのクッキーとしてフォーチューンクッキー「しか」しらなかったので、目からうろこだった。