アルザスのマヌーシュ・ジャズ・ギタリスト、故ミト・ロフラーMito Loefflerの息子たち

ミト・ロフラーMito Loefflerが亡くなってからもう2年が経過しようとしている。ミトの名前を知らなくても、もしマヌーシュ・ジャズが好きな向きなら、"Loeffler"という名字をみて、マヌーシュ・ジャズのにおいを感じ取るだろうか。
今や、彼の地元の町では彼の死をきっかけにはじまった音楽フェスティバルもあったりして、彼の人柄や功績がしのばれるというものだ。その詳細は、以下のまとめポストに書かれている。
第二回! Festival de Jazz Manouche de Zillisheimの開催 - 空間Annex
Festival Jazz Manouche de Zillisheim 〜Mito Loefflerを偲んで - 空間Annex
R.I.P. Mito Loeffler! ミト・ロフラーが逝去 - 空間Annex
ミトの家はアルザスをベースとしたマヌーシュコミュニティの音楽一家であり、生前は息子のフレコ・ラフェルタンFleco Lafertin、そしてザイティZaiti Lafertin、これに、ミトの実の兄弟であるドルノDornoも加わって、家族で音楽活動をしていた。ちなみに、ミトの一家は母系だから息子たちの苗字がミトと違う、という説明をどこかで読んだのだが、このYouTubeの概要部分では二人の苗字がLoefflerになっており、真実はよくわからない。
さて、ミト亡き今、残された兄弟や息子たちが3月に行ったベルフォールでのライブの一部をYouTubeで見つけた。

途中ちょっと微妙にチューニングがずれているような気がするのはご愛嬌。腕前は確実だ。派手さはないけれども職人業として黙々とギターを弾く姿にうっとりした。今後、アルザスの外での活動が増えるかもしれない。
ちなみにこのマヌーシュ・ジャズのコンサートは、"Les Manouches"というLuc Georgesという写真家による写真展の会場で行われたとのこと。この写真展も興味深いので、今度少し調べてみようと思う。