多才なギタリスト、セバスチャン・ジニオーSébastien Giniauxのバルカン・プロジェクト

セバスチャン・ジニオーSébastien Giniauxは、1981年生まれの若手のギタリスト。ギター、そしてジャンゴ・ラインハルトの音楽との出会いは18歳、とちょっと遅咲きではあるが、広く活躍している印象だ。それこそ、画家としても才能を発揮しているプロジェクトもあったような。私はSelmer #607でその活躍を知ったけれども、最近どうしているのかなぁと思い、ちょっと調べてみた。
若手マヌーシュ・ギタリストグループ Selmer #607 メンバーのプロモーション映像 - 空間Annex

まずは、Selmer #607の盟友、ノエ・ラインハルトNoe Reinhardtとの共演しているところを。Aux Petits Joueursというパリのライブハウスの動画を見つけた。新しい組み合わせなのだが、クラリネットのコロンタン・ジニオーCorentin Giniauxが気になる。兄弟だろうか。

そして、今回初めて知ったのが、セバスチャンの新たな側面だ。なんと、4年前からバルカンブラスの有名バンド、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスTaraf de Haïdouksとの共演を皮切りに、バルカン・プロジェクトBalkan Projectというのをやっているらしいのだ。メンバーには、スロノヴスキ・バルSlonovski BalというバンドのリーダーであるTosha Vukmirovicをはじめ、何人か同バンドのメンバーが参加している。このバンドのことを知らなかったので芸風を調べてみたら、なかなかこちらも私の好みである。観客もラインダンス?踊ってノリノリだけれど、その気持ちがわかる。

では、肝心のバルカン・プロジェクトはこちらだ。4月5日にパリのベルヴィロワーズBellevilloiseというところで行われたライブの模様である。

今年1月にAux Petits Joueursでもライブしているな。

バルカンブラスというジャンルとギターの組み合わせでも、共演するグループによっては、バルカンの勢いが弱まってフュージョンぽくなったりしているが、今回のSlonovski Balとの組み合わせは良さそうだと思った。