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Céleste Boursier-Mougenot の"Clinamen"

今更なのだが、日曜美術館「アートと音楽」の2年ほど前の放送を観ている。坂本龍一さんと日比野克彦さんが、「アートと音楽~新たな共感覚をもとめて」@東京都現代美術館の展示を観ながら語り合うという番組だ。
ジョン・ケージの「4分33秒」という代表的なものから、坂本さんによる、樹木が光合成をするときに電位差を測定したデータから曲を生み出そうという試みなんていう、きいたことないやり方での音楽制作の話まで。1秒に100回も送られてくる電位差の信号を音に変換すると、なんだか不思議な音が生まれるから、不思議なものだ。それに似たような音の形だと、木の輪切りをレコードプレーヤーにかけて、特殊な装置で溝を読み込んで音変換するとあら不思議、木の種類によって異なる音を発するのだ。つまり、「世の中ののものはすべて音に置き換えることができる」(by日々野さん)というわけだ。その他、カンディンスキーの絵も音からインスピレーションを得ているなんていうこともこの番組で初めて知った。
気になった作品は、映像作家である大西景太さんの作品。
音楽のように映像を操る映像作家 大西景太 - 写真 | Red Bull
ハイスイノナサ+大西景太 "地下鉄の動態" 

音の触感を視覚的に表現しながら音を聴くことの心地よさに浸れる。
生で観たかったのは、セレスト・ブルジエ-ムジュノの「クリナメン」という作品。
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セレスト・ブルシエ=ムジュノ|Céleste Boursier-Mougenot - 東京アートミーティング[第3回] アートと音楽 ―新たな共感覚をもとめて
お水の上を浮いている器が、ぶつかり合う音を楽しむというもの。器にもこだわりがあるのだろうし、水の流れを起こすために工夫もこらしているのであろう。涼しげな空間でガムランのような美しい音が出てくる。これはみたかった。
こちらの作品も興味深い。鳥たちを楽器の上におびき寄せて、そこから発せられる偶然の音を採取する、というものだ。

2015年5月9日~11月22日に開催される第56回目ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(56e Biennale d'art de Venise à l'été 2015)で、彼の作品はフランス代表として展示される予定だ。
Céleste Boursier-Mougenot représentera la France à la Biennale d'art de Venise
来年注目されたら、今度また日本に「クリナメン」を含む作品が展示される機会もあるかもしれないな…。