XRIJFって何の省略かと思ったら、Xerox Rochester International Jazz Festival、ゼロックス ロチェスター国際ジャズフェスティバル、の略称らしい。第13回となる今年は6月20～28日に開催されていた。なんと19万6,000人の観客が来場し、19カ国1,500以上のミュージシャンがパフォーマンスを見せたという。そのコンサート数は325以上。その規模の大きさがわかるというものだ。
そんななか、でマヌーシュ・ジャズのグループはどの程度参加しているのだろうか。フルラインナップのページを確認すると、177ものバンドがずらっと並んでいる。うわぁ…大物もそうでもないミュージシャンもが対等の文字サイズで並んでいて探すのも大変だが、ざっと目を通した限りでマヌーシュ・ジャズっぽいグループは、"Les Doigts de l'Homme(LDDLH)"と"Hotclub of Detroit"、それに、マヌーシュ・ジャズを演奏したのかはわからないが、たまにマヌーシュ・ジャズのレパートリーをやるシリル・エイメーCyrille Aimeeくらいか。その割合、1%程度にとどまる。
ヨーロッパのジャズフェスティバルだったら、もっとマヌーシュ・ジャズグループの参加率が高かっただろうなぁ…という気持ちがある一方で、こんなに大きな規模のフェスが開催できるのは米国ならでは、という気もする。こんな大勢のオーディエンスのうち少しでも多くの人が、マヌーシュ・ジャズに触れてくれればいいなぁと思うのである。
たまたま、LDDLHとHotclub of Detroitの演奏映像を発見した。
この動画をアップしている元は、両方とも街のエンタメ情報を紹介しているCITY Newspaperという媒体なのだが、3つ掲載されているXRIJF関連の動画のうち2件がマヌーシュ・ジャズだ。驚異の高確率。もしかして編集者の方、マヌーシュ・ジャズがお好きなのではなかろうか。
来年2015年の本ジャズフェスティバルは、6月19～27日に開催が決定したとか。来年の出演者ラインナップ、今から楽しみだ。
Xerox Rochester International Jazz Festival
