先ほど「もやもやさまぁ~ず2」の上野編をみていたら、昼食のシーンで使われていたBGMがBiréli Lagrèneの"Place du Tertre"だった。おお、ここでマヌーシュ・ジャズ、しかもビレリの名曲を持ってくるなんて珍しい。久々にちゃんと聴きたくなってCD棚やらネットをあさってみた。
番組内でかかっていたのは、"Move"というアルバムに入っていた、正統派マヌーシュ・ジャズアレンジのものだ。
動画サイトでみていると、色々なバージョンが出てきておもしろい。たとえば、フランスのサントル地域圏、イスーダンIssoudunで毎年行われているイスーダン・ギター・フェスティバルFestival Guitare Issoudunでは、昨年ビレリ・ラグレーンBiréli Lagrèneが自身のエレクトリック・カルテットでこの曲を演奏している。
こちらは、ロシア語につき誰だかまったくわからないが、チェロとピアノのデュオでの演奏。ピアノでうまくリズムを刻んだアレンジだ。
彼は自身のWDR Big Bandとの共演でもこの曲を演奏している。
こちらはワワウ・アドラーWawau Adlerのトリオにエヴァ・スロンゴEva Slongoのヴァイオリンを交えた、正統派アレンジ。今年の1月にドイツのjazz club Hanoverで行われたライブの動画らしい。
この曲の題名であるPlace du Tertre、テルトル広場は、パリのモンマルトルの丘の上にある、似顔絵を描いてくれる絵描きさんがたくさんいる、観光客なら比較的訪れる機会が多い場所だ。そしてこの曲が作られたのは、2004年のこと。10年経った今でも多くの人に愛される、名曲なんだなぁということを実感したのだった。