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ファンタスティック Mr. Fox

Fantascit Mr. Fox、2009年、アメリカ・イギリス、 ウェス・アンダーソン監督

お正月はウェス・アンダーソン監督作品を観るぞ! というわけで第一弾はウェス・アンダーソン監督初のアニメ作品、しかもこだわりのストップモーションによる作品を観た。原作は"Fantastic Mr Fox(父さんギツネバンザイ/素晴らしき父さん狐)"という、ロアルト・ダールによる児童文学作品で、これを長編の物語にしたという。
主人公のミスターフォックスは、かつて泥棒稼業だったが、奥さんと結婚する時にその仕事から足を洗うことを約束し、今は新聞記者をしている。ところが、穴ぐら暮らしからあこがれの丘の家を手に入れたところで、目の前に人間の牧場や工場を目にしてしまい、野生動物としての本能が目覚めて泥棒稼業を再開してしまった。怒った人間たちは、泥棒キツネを仕留めるべく、攻め立てていく…。
DVDの特典映像を先に観たため、ウェス・アンダーソン監督とアニメーター(というのかな、ストップモーションアニメに携わるプロ職人たち)のきめ細やかさやこだわりがよくわかって、さらに面白くみることができた。キツネの毛の微妙な動きや、指の関節まで動くようにしたこだわり、シードルのボトルとその光のあたり具合など、プロならではのこだわりが随所にみられる。一コマに映画の背景がわかる特典映像は必見。
ストーリーとしては極めて単純だけれども、こめられたメッセージは素敵。ミスター・フォックスの不出来な息子アッシュに対して、ミセス・フォックスが言う。「みんなと変わっていることは素晴らしいことだ」と。その言葉をきいて、数々の劣等感からいじけた性格だったアッシュはだんだん変わっていくのだ。そう、体格が小さいことだって、素晴らしい武器にして。