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新春浅草歌舞伎2015@浅草公会堂

日本の伝統 Theatre

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初観劇は若手役者による歌舞伎で…というわけで、初めての浅草公会堂での歌舞伎鑑賞をした。出演者は、尾上松也坂東巳之助中村米吉中村児太郎中村隼人中村種之助中村歌昇とのことだが、すみません、尾上松也しかわからない状態…。出演者が12年ぶりに若返った!とどこかに書かれていたので、いずれも本当にこれから売り出す役者なんだろうな。若手だと思っていた中村勘九郎七之助獅童市川海老蔵あたりが知名度も高くなった今、新たな若手を売り出していくことは歌舞伎ブーム継続のためにも必要なことなんだと思う。
会場に至るまでの浅草寺前の参道の混雑っぷりといったら! しかも新たな趣向で、宣伝用のポスターでは今回出演する若手役者たち(尾上松也以外全員平成生まれ!)それぞれに色が与えられ、さしづめモモクロか韓流スターのようになっている。私には違和感があったが、けっこうこのポスターの写真を撮影していた人がいたところをみると、これはこれで好評なのだろう。若い世代はきっとこういうのに惹かれるのかな。
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「新春浅草歌舞伎」鏡開きで新たなスタート | 歌舞伎美人(かぶきびと)


今回鑑賞した演目は、以下のとおり。

仮名手本忠臣蔵
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
    同   二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場

猩々(しょうじょう)
俄獅子(にわかじし)

仮名手本忠臣蔵は超大作な上に華やかな場面も少なく、しかもどの幕にも死体が出てくるような暗い話だったが、その後の猩々という、赤ら顔に赤色の毛をした、酒を好む伝説の生き物(妖精?)の舞や、俄獅子は華やかでお正月にふさわしいものであった。鳴り物の方々も舞台に並んで華やか。俄獅子に至っては、昨年の干支の馬と羊が舞い踊るような演出でこれまた楽しかった。
前座で新年ご挨拶をする中村歌昇中村米吉。司会力、アドリブのトーク力があるのは米吉さんかな。二人とも初々しく、よく歌舞伎役者トークで出てくる「○○屋のおじさん/お兄さん」というような身内話がまだ板についていない感じ。(もちろん、二人とも歌舞伎一家のご出身なので、身内話はすべて真実なのだが)。そんな2人が舞台に出るとぐっと存在感を出してくるのはさすが。中村米吉歌昇と並んでも顔が小さく女形っぽいのだが、俄獅子の芸者役で見せる所作の女らしいこと、カ可憐でかわいらしかった。一緒に観劇していた友人が「女形だって若い方がいいんだね…」とつぶやいていた。ごもっとも。
個人的には、(仮名手本忠臣蔵ではちょっとしか出ていなかったけれど)坂東巳之助に期待している。三津五郎の息子だというから、いい踊りを魅せてくれるのではないかと…。血筋とか家柄から役者に期待するのは、ヨコシマかしら…?