15歳のマヌーシュ・ジャズ ギタリストNoé Reine。1stアルバムはこんなやり方で。

ノエ・レーヌNoé Reine。現在15歳、ジャンゴ・ラインハルトのひ孫であるレヴィ=アデルよりもよっぽど多く見かける機会がある、若手のマヌーシュ・ジャズ ギタリストだ。プロフィールによれば、ギターを始めたのは10歳の頃。ジャンゴ・ラインハルトの追悼コンサートでその音楽に魅了され、ギター購入。インターネットによってその演奏が紹介され、その才能を認めてくれる人たちとの出会いにより、本格的にギタリストとして活動をすることになった。その後パリで過ごす機会を得てジャズ・マヌーシュの演奏家に多く出会うことになったそうだが、そこで得た交友関係とともに、今回アルバムを作るそうだ。
アルバムに参加予定のミュージシャンは、5名。
コステル・ニテスクCostel Nitescu(V)、レミ・オスワルドRémi Oswald(guitare rythmique)、ジェレミー・アランジェJérémie Arranger(cb)、さらに、グエン・カユGwen Cahueにロッキー・グリセットGressetまで! 若手実力派ばかりがそろっている。
説明によれば、このアルバム収録曲の半分はノエ・レーヌ自身が作曲を手掛けたものとなりそうだ。残りの曲はアメリカジャズのスタンダードやジャンゴの曲はもちろん、ミシェル・ペトルチアーニMichel Petruccianiの曲なども含め、13曲を予定しているとか。
今回のアルバムは、いわゆる「クラウド・ファンディング」と呼ばれる、ネット経由での資金調達により行われる。ノエ・レーヌの夢であるファーストアルバムが完成するには、5月8日までに5,000ユーロを調達する必要がある。20ユーロの寄付で、アルバムをデータで入手できる権利がもらえるとか。そして、1,000ユーロを寄付すれば、CDでのアルバム入手はもちろん、コンサートを出前してくれるとも書いてある。
インターネットで評判を広めたギタリストならではの面白いアルバム制作手法だと思う。資金調達に成功すれば、アルバムは今年の春レコーディングが行われ、翌夏にリリースされることになる。ノエの夢がかなうことを祈りたいものです。
MyMajorCompany - Soutenez Noé Reine Quartet and Friends 1er album

アルバム参加予定メンバーの一部と、最近もライブをしている。


Noé REINE、14歳のマヌーシュ・ジャズ・ギタリスト - 空間Annex