妹島和世+西沢立衛/SANAAの設計によるこの美術館、念願かなってやっと行くことができた。北陸新幹線が開通したら絶対にもっと混雑するはずの場所だ。
3.11以後の建築の方は、仮設住宅や避難所の新しい形が垣間見えるもの。コミュニティマネジメントに踏み込んでみんなで作る、という姿勢が今時だと思った。
ジャパン・アーキテクツは、私にとったは俯瞰的に捉えるには時間がかかるが、各建築家が建物の形を思いつくまでの過程がわかるスケッチや造形物は面白い。しかも、その面白い形を実際に作るわけだから…。個人的にはやはりメタボリズムの時代が一番独創的にみえる。
こんな動画を観て、自分の考えを整理したいところ。
常設というか(パンフレットには「恒久展示作品」と書かれている)でみたのは、アニッシュ・カブーアAnish KapoorのL'Origine du mondeという、壁にぽっかりと楕円形の穴があいているようにみえる展示や、Leandro Erlichのスイミング・プール。外からみても中からみてもおもしろい。まるで水の中にいるような体験。水中エリアにはハシゴがかかっているところがおもしろい。人がいなければ本当に単なるプールにしか見えません。
外にもいくつか展示があるが、Olafur Eliassonの「カラー・アクティブ・ハウス」は、中に入るだけで色眼鏡的に風景の変化が楽しめるというもの。3原色である赤、黄、青が重なり合うだけで、こんなにいろんな色ができるんだな、ということも再認識できる。
すごく開放的な空間で、いるだけで楽しい。もっとゆっくり過ごしたかったなぁ…。
というわけで、かなり広くて、常設展をすべてカバーする前に疲れ切ってしまった…。また来なきゃね。