スペインはバルセロナを中心に活躍するギタリスト、アルベルト・ベーリョAlberto Bello。マヌーシュ・ジャズに特化したイベント"Festival Django L'H"を主催したり、"Guitarra Manouche"というマヌーシュ・ジャズの教則本を出すなど、なかなか精力的な活動を展開中だ。
Alberto Belloによるマヌーシュ・ギターの教科書"Guitarra Manouche" - 空間Annex
スペイン唯一？ ジャンゴの音楽にフィーチャーした音楽フェス "Festival Django L'H" - 空間Annex
スペインのフェス、Festival DJANGO L'H 2014 のBireli Lagrene Gipsy Project - 空間Annex
その活動の一環として、LA JAM SESSION DEL DOMINGO、つまり日曜日のジャズセッションというものがある。バルセロナのPipa Clubピパ・クラブにて、毎週日曜日の22時半から行われるものだ。
毎週日曜日のマヌーシュ・ジャズセッション@Barcelona Pipa Club - 空間Annex
今月はAlberto Bello以外の参加メンバーは流動的なようだが、基本的には彼がリーダーを務めるマヌーシュ・ジャズ・トリオSHINEのメンバーであるリズムギターのChinoと、コントラバスのRod Devilleのサポートのもと、だれでも無料で参加できるジャムセッションだ。今回、たまたまみかけたジャムセッションの模様を収めた動画がとても素晴らしかった。
演奏しているのは、"Sweet Georgia Brown"。参加が自由のジャムセッションなのだから、下手な人が参加していてもおかしくないはずなのだが、少なくともこの動画でみる参加者は全員高い技量を持っており、感動する。
このセッションの中心で演奏している、クラリネット奏者のことを調べてみた。ジュリ・アイミJuli Aymi。"Barcelona Jazz Orquestra"に所属し、すでに大物ミュージシャンとの共演歴もあるなど、ジャズの世界で活躍を始めている若手クラリネット奏者であった。スウィングジャズやニューオリンズジャズの演奏を中心に活動しているようだが、実はクラリネットとマヌーシュ・ジャズの組み合わせも乙なもの。ぜひこちらの世界でも活躍してほしいなぁ。
