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画鬼 暁斎~幕末明治のスター絵師と弟子コンドル@三菱一号館


河鍋暁斎のことは、歌川国芳の弟子ということで名前を知っていた。ポスターがビビッドで面白そうだったので、のぞいてみることにした。
会場になった三菱一号館は、ジョサイア・コンドルによる設計らしいのだが、そのコンドルは、50歳で暁斎に弟子入りして絵を学んだそうなのだ。
コンドルと暁斎は一緒に写生旅行をしたりとても仲が良く、コンドルも暁斎の作品を海外に紹介すべく本を執筆している。「画鬼」という異名を持つ暁斎は多作で有名らしいのだが、展覧会は本当にいろいろな作品があって面白かった。絵日記のゆるー画風から美人が、妖怪に歌舞伎や能などの芸能を描いたものまで。動物の絵も多いのだが、猿や猫の毛並まで一本一本丁寧に描かれた様子もすごいが、戯画というのだろうか、「風流蛙大合戦の図」や、遊ぶがいこつが太夫の周辺にびっちり描かれた作品などもあり、観ていて飽きなかった。弟子のコンドルの作品も数点ほどあったが、これもなかなかの筆さばきで素晴らしかった。ただ、やはり師匠の暁斎に比べると作品が真面目すぎてインパクトに欠くきらいはあったが。
師匠の作品には「放屁合戦図」なんていうのも。巻物の中で放屁しあう人たちの姿が描かれているのだが、屁の様子が薄墨でふわぁぁぁと表現されていたりしているのだ。なかなかのものだろう。そうそう春画も何点かあったが、コミカルさが勝った面白い作品群であった。性の世界の現実は今も昔も変わらないのだろうが、暁斎の筆にかかると何かあっけらかんとした面白いものにしか見えない!



暁斎グッズも手ぬぐいやおちょこ、トートバックにステッカーと購買意欲をくすぐるものばかり。隅から隅まで良いセンスだなぁ。企画した方、お見事!