Re:LIFE~リライフ~

The Rewrite、 2014年、米国、Marc Lawrence監督

ヒュー・グラントが演じるのは、アカデミー賞受賞歴のある脚本家キース・マイケル。ただし、もう15年もヒット作に恵まれず、家族にも見限られ自暴自棄な暮らしをしている。そこに訪れたのは、田舎の大学教師としてシナリオを教える仕事。はじめのキースの仕事の適当っぷりはもう目も当てられず、傍から見ていても腹立たしいほど。生徒の選び方なんていい加減そのものだし、先生方への態度もひどいものだった。
しかし、熱心な生徒にふれるうちに心を入れ替え、真剣にシナリオを教え始める…。そして、新たな脚本作成への意欲も湧き上がってくるのだった。

ヒュー・グラントにとっての定番ともいえるラブコメだ。シナリオを学びたいとキースの授業を取った生徒たちの動機も能力もそれぞれ。そんななかでも、今回はシングルマザーでいろいろな場所で働きながらシナリオを学びたいと願っている学生、ホリー役を務めたマリサ・トメイがとても素敵だった。実際、彼女の情熱と賢い受け答えがキースを刺激し変えていく、といってもいいかもしれない。マリサ・トメイはもう50歳を超えているらしい。信じられない! あんな魅力が保てるなら、それはそれで悪くないな。

原題は「リライト」。それを「リライフ」としたのは、一見うまいようでもあるが、リライトのままでもよかった気もする。リライフのRe:という単語と、リライトという原題をみると、アジカンを思い出すのは私だけだろうか。

いずれも名曲です。

この映画のサウンドトラックはこんな感じだ。アジカンは1曲もないです、念のため。