社歌だってマヌーシュ・ジャズ! ドイツの不動産屋がJoscho Stephanと仕掛けるプロジェクト"SwinGH"

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ドイツのハノーバーを拠点とする不動産会社"Wohnungsgenossenschaft Gartenheim"。ドイツ語はわからないが、Gartenheimはガーデンハイムと読むのだろうか。この社名の一部であるGHを冠したマヌーシュ・ジャズを楽しむプロジェクトが"SwinGH"である。
クリエイティブな不動産屋でありたい…という願いを持っていた同社が、テクニックに定評あるドイツのマヌーシュ・ジャズギタリスト、ヨショ・ステファンJosho Stephanと出会って、このプロジェクトを企画したという。ヨショのことを知りたい方は以下のブログポストをどうぞ。
asquita.hatenablog.jp

このSwinGHのイベントとして、"Jazz Club Hannover by Gartenheim"というものがある。2015年9月23日にGartenheimが管理する建物で行われたようなのだが、ヨショとともに登場したのが、ベースのフォルカー・カンプVolker Kampと、あのStochelo Rosenbergストーケロ・ローゼンバーグ! まあ確かに、ヨチョのアルバム"Guitar Heros"で共演していたから、とくに珍しい組み合わせではないか。
同社が運営する動画サイトには、このライブの模様が多くアップされている。こちらは、"Lulu Swing"の動画。ライカで撮影したというレトロテイストが素敵な仕上がり。

この日のライブの模様が他にもアップされているので、ぜひチェックしてほしい。
Coauette.

After You've Gone.


さて、このSwinGHのすごい点。いや、この不動産屋Wohnungsgenossenschaft Gartenheimがすごい点というべきか。なんと、ヨチョが彼らのために"Createur Immobilier"という曲を作って提供しているのだ。タイトルはまさにクリエイティブな不動産屋という意味なので、歌詞はなくとも社歌といってしまって良いだろう。

こちらは、昨年のライブの場で披露されたバージョン。ビブラフォン奏者、マチアス・スタッケンMatthias Struckenとの共演。

そしてこちらが、今年のストーケロとのライブで演奏されたもの。

私のドイツ語解読が正しければ、ヨチョとストーケロは出演5分前までこの曲のリハーサルをしていたという。まるでジャンゴ・ラインハルトのスタンダード曲として元々存在していたような、スウィンギーな演奏だと思う。
さて、来年はどんな人を招いてコンサートをするのだろうか。ぜひチェックしていきたいと思う。