二人羽織にワイングラスプレイ。マヌーシュ・ジャズ界の敏腕ギタリスト、Morenoのギター芸

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アルザス地方のモゼール生まれのギタリスト、モレノMorenoをご存知だろうか。もしかしたら、日本での知名度があまりないかもしれないが、映画"Les Fils du Vent"で、チャボロ・シュミットTchavolo Schmittやアンジェロ・ドゥバールAngelo Debarreと並んで取り上げられていた4人のギタリストの1人(ポスターに向かって一番右手にいる方)と知れば、マヌーシュ・ジャズの世界で知られた存在であることがわかると思う。多くのロマ出自ギタリストと同じくモレノも若いころから旅を多くしており、アルザス地方とサント=マリー=ド=ラ=メールSaintes-Maries-de-la-Mer(南仏にあるロマの聖地)を行き来する生活をしたり、フランス南東の街トゥーロンToulonで音楽活動したりしていたころもあったらしい。

そんなMorenoのギター芸をこちらでご紹介しよう。
★マヌーシュ・ジャズギター二人羽織。

今までも何度かこのギターを使った二人羽織をみたことがあるのだが、これはこの分野の人たちのある意味伝統的な芸らしい。そして、なかでもMorenoの映像が一番多い気がする。この二人羽織でテレビ出演も果たしたようだ。音色も完璧で、つくづくすごい芸だと思う。

★ワイングラスでのギタープレイ

ワイングラスの土台部分をうまく使って共鳴させつつ弦を押さえ、演奏を成立させるというもの。これも、ちゃんとしたギターの技術があって、ギターを知っているからこを初めて成り立つものだと思う。

新年といえばかくし芸…ということで、ギター演奏の上級者はこんなお遊びプレイを試してみると、場が盛り上がる…かな?

ちなみに、Morenoの通常の演奏はこんな感じです。通だったらやっぱりこっちの演奏のほうがいいかな。