ロック・マヌーシュ等とも呼ばれ、マヌーシュ・ジャズの世界で知名度を上げているギタリスト、Sanseverinoサンセヴェリーノは最近どうしているかなぁ…と調べてみたら、昨年9月にアルバム"Papillon（パピヨン）"を発売開始し、絶賛プロモーション中であった。相変わらずご活躍で何よりだ。
このアルバム、アンリ・シャリエールHenri Charrièreという人の有名な小説"Papillon"にインスパイアされた作品とのことだ。1931年に終身刑を言い渡されたのに無実を主張続けた、パピヨンと呼ばれた男の話は、当時100万部以上を売れた大ベストセラーとなり、1973年にはスティーブ・マックイーンやダスティン・ホフマンをキャストとして映画化までされた話らしい。もちろん日本でも公開されている。
もう40年以上も前のこの話にサンセヴェリーノは魅了されて、パピヨンの1931年の判決から脱獄して自由になるまでの冒険話を時系列で作品に仕立てたという。曲順は物語のとおりとなっており、今年1月6日にはこのストーリーに沿ったBD（バンデシネ、いわゆる漫画本）も発売されたとか。
こちらのティザー動画で、曲はもちろん、本の中身がどんな感じかわかります。
物語の背景や時代、ブルーグラスの音楽なのだが、やはりそこはヨーロッパのギタリストらしく、バンジョーを弾いてもヨーロッパの香りがするあたりが、いいなぁと思った。
【メンバー】
Sanseverino（唄、ギター、バンジョー）/ Jean-Marc Delon（5弦バンジョー）/ Christian Seguret（マンドリン、フィドル）/ Christophe Cravéro（フィドル）/ Jide Jouannic（コントラバス）
現在このアルバムとともに絶賛ツアー中のようだ。今年のサンセヴェリーノのライブでは、必ずこのアルバムからの楽曲が聴けるのだろうな。
