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【松本2DAYS】「松本民芸館」で民芸品を堪能。

名もない職人の手による生活用品を美しいと愛でる民芸運動柳宗悦によるこの運動が濱田庄司が移住した益子あたりで盛んなのはわかるが、松本にも柳に傾倒した人物がいた、ということをはじめて知った。地元で工芸店を営んでいた、丸山太郎氏が昭和58年に自らのコレクションを松本市に寄贈したことではじまったのが、この松本民芸館だ。


民芸館は市内からは離れているが、美ケ原温泉に宿泊すれば、徒歩でいける距離にある。前庭にも気になる彫刻がいる。



建物自体は、なまこ壁だ。この形式の建物はこのあたりでよく見かけます。



置かれているベンチのユニークさに、さっそく感激してしまう。木材のカーブを活かしつつ座りやすい仕様になっている。



素朴な一輪挿しが随所に観られる館内。嬉しい心遣いだなぁと思う。

全国から蒐集したおちょこ、とっくり、かめ、かんざし、李朝の箪笥、海外の装飾品…華やかさはないがちょうどいいサイズ感で親しみがわく。素敵な収集品を置いた畳の部屋やちょっとした空間がいい雰囲気だ。



丸山氏は、「民藝」という雑誌にも多く寄稿していたという。子供に向けて作った絵本や文章が素朴でいいなぁと思った。
鶏肋集」のあとがきにある、「幸せ」についての記載がよかった。「…権力に屈せず、世にこびず、会煮んへの迷惑をさけ、みんなの平和と幸福を願い、また自分もその一員でありたいと願う。旅に出たい時にはいつでも旅に出、友人と話したい時はいつでも会い語る…。」



「美しいものが美しい」という直筆の文章も心に残る。

身近なものの美しさを改めて実感した1日だった。