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世界の果ての通学路


Sur le chemin de l'école、2012年、フランス、Pascal Plisson監督

この映画、前から観たいと思っていたのだ。厳しい思いをして長い距離を通学する世界の子供を追ったドキュメンタリー英語だ。ケニアのジャクソンは往復30キロを妹と一緒に4時間かけて登校する。道にはゾウの群れなどの野生動物による危険がいっぱいだ。アルゼンチンはパタゴニアのカルロスは、羊飼いの仕事の傍ら、妹と一緒に3時間かけて馬で登校する。登校中には、安全の神様へのお祈りも忘れない。モロッコのザヒラは4時間かけて通学し、1週間を寄宿舎で過ごす。奨学金をもらう優秀な子だが、おばあさまの時代はモスクに行くだけが教育で、とくに女の子が学校に行く機会がなかったという。「今に時代は恵まれている」というおばあさまの言葉が印象的だ。インドのサミュエルは決して裕福にはみえず、手足が不自由ながら、お手製の車いすで弟たちと一緒に登校する。やはり片道1時間以上はかかっているだろうか。道も悪いなか、ただでさえ古いタイヤの状態は限界だ。それでも兄弟たちの明るさに救われる。
日本でも通学が大変な場所に通う子どもはいるとはきくが、通学路の条件はここまで悪くはないだろう。いくら雄大な風景であっても、毎日通学するとなると話は別だ。過酷さが伝わる映像だった。でも、どの子も利発そうで、両親も含めて教育の価値をよく知っている。彼らの目の先には、教育を受けることで得られる夢がある。だから真剣なんだろうな。
私が子供のころにこの映画に出逢っていたら、もう少し真面目に勉強したかもしれないな…。

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