「ももクロ和楽器レボリューションZ」

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和楽器の魅力にももクロが迫るという、「ももクロ和楽器レボリューションZ」を観た。番組のサポートとしては、デーモン小暮さん。なんと30年も和楽器とのコラボレーションをしているらしい。ももクロはライブで和楽器をよく取り入れていて、ライブでは名だたる和楽器奏者と共演しているのでももクロ和楽器の組み合わせに不思議はないし、持ち歌も和楽器演奏によくマッチしていると思った。
一番すごかったのは、デーモン小暮さんの歌った、Deep Purpleの「BURN」かな。デーモン氏のいうように、「音圧を人数で稼」ぎ、「単に洋楽器の音色を和楽器で再現するのではなく、邦楽的なテイストを大切に」した結果の見事なカッコよさであった。あと、ナオト・インティライミ氏の言う「間と呼吸」は改めて邦楽に欠かせない要素なんだな、と思った。。

この番組のもうひとつの見どころが、ももクロメンバー全員が2週間で和楽器を練習し本番で披露する、というものだった。朝ドラ出演で練習がままならなそうな、でも運動神経が良い夏菜子に和太鼓を、努力家で負けず嫌いで、でも必ず難題をこなしてくれそうな杏果に敢えて尺八をあてがうところが、いい配分だ。しおりんは津軽三味線、あーりんが箏、れにちゃんが篠笛を担当し、「ももいろ太鼓どどんが節」でソロを披露していた。尺八、よく音が出るようにいたな。私はやはり自分の愛する篠笛を観てしまった。みんなよく頑張っていた。篠笛の初期指導で「息のスピード」を実際に体感させて修正させていたのが印象的だった。これは指導時に使えるかも!?

ちなみに今回の番組のバックバンドを務めていた、和楽器レボリューションバンドのメンバーは、ヒダノ修一さんをリーダーにこんな感じだ(敬称略)。

●太鼓●ヒダノ修一、金刺敬大、一彩
津軽三味線●小山 豊、小山清雄、土生みさお、藤井黎元
●箏●吉永真奈、中井智弥、久本桂子、三宅礼子
●尺八●小湊昭尚、辻本好美
●篠笛●こと
●小鼓●望月晴美
●締太鼓●梅屋 巴
●コーラス●加藤いづみ、石塚裕美、竹原智明

土生みさおさんは、彼女のデュオHAZUKIで観たことがあったけれども、ほかにもたくさんカッコよくて実力ある演奏家がたくさんいるんですね。

若手演奏者、そして和楽器の魅力をより広く伝えるためにも、こういう番組を継続的にやってもらいたいと心から思う。