矢野顕子の"ひとつだけ"で号泣。なんでだろう!?

矢野顕子を特集した番組SONGSを観ていた。坂本美雨ナビゲートで、デビュー40周年を迎えた矢野さんの代表曲を今のアレンジで紹介する番組。TIN PAN(細野晴臣林立夫鈴木茂)のメンバーと共演したり、くるり岸田繁上原ひろみが彼女の魅力をコメントしたりと、豪華な出演者を交えつつ3曲を演奏した。今回演奏したうちの2曲目「ひとつだけ」を聴いていたら、なぜか涙が止まらなくなってしまった。

最高に魅力的な転調を伴うメロディラインと、とっても優しい歌詞が涙腺を刺激するんだな。「一番楽しいことは 君の口から 君の夢 きくこと…」そうだよね、と思う。でも、そんな単純なことに人はなかなか気がつかないで、目先の楽しさや豪華さに溺れて、本当に大切なものを見失っていたり失っちゃっていたりするんだよ…とか色々考えていたらもう大変なことになった。人の弱さみたいなところにもぐりこんで来たこの曲にあっという間に取り付かれてしまった夜だった。

私は矢野さん世代ではなく、矢野さんを知ったのは清水ミチコさんを通じてだし、彼女の魅力に聴いて感動したのも93年頃にリリースされた「Childlen in the summer」がはじめて。オンタイムでその魅力に触れたわけではないのに、だいぶ後になってからどうしてこんなにも古い曲の色々な演奏に感動し、涙すら出てしまうのか。

"David"もそうだったな。
asquita.hatenablog.jp

「風をあつめて」は、"Lost in Translation"のサントラで知ったはっぴいえんどのバージョンも好きだが、矢野さんのピアノ弾き語りバージョンでも別の感動を得たっけ…。

矢野顕子のドキュメンタリー"SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女。"、観にいこうっと。