マヌーシュ・ジャズとフラメンコ音楽の魅力を伝えてくれるステージ、 Raphaël Faÿsの"Paris-Seville"

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ラファエル・ファイスRaphaël Faÿsは、ギタリストでジャンゴ・ラインハルトの影響を大きく受けたギタリスト、ルイ・ファイスLouis Faÿsの手ほどきにより、はやくからギターを始めて有名になったギタリストだ。パリのギター学校でクラシックギターの専門教育も受けており、のちにフラメンコギターやクラシックギターのアルバムも出しているラファエルが、2018年2月14日に"Paris Séville"というミュージカルを開催する。

音だけ聴くと、あるいは、あまり字面を追ってみれば「パリ・セヴィーユ」となる。この単語をみて思い浮かぶのが、シャンソンに"Il est 5 heures. Paris s'eveille"という曲や、オリヴィエ・アサヤスOlivier Assayas監督の映画"Paris s'eveille(パリ・セヴェイユ)"というものがある。でもこの二つは「パリ・セヴェイユ」つまり、「パリが目覚める」という意味合い。そして、ここでは「セヴィーユ」とかかれていた。ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」でもおなじみの、スペインはアンダルシアの都市名、「セビリア/セヴィージャ」のフランス語読みの"Seville"とパリを並列させつつも「パリの目覚め」の音と似せており、2つの意味を持たせている気がする。

それもそのはず、ラファエル・ファイスは、無類のギター好きで、とくにジプシー、あるいはジタンの文化で人気も高い、フランスで発展したマヌーシュ・ジャズとスペインのフラメンコ・ギターを得意としているのだ。6人のミュージシャンに1人のフラメンコダンサーを迎えたこのミュージカルでは彼のギター愛がたっぷり堪能できる舞台となるんだろうな。
どんなミュージカルなのかはだれにもわからないが、こちらの予告映像でラファエル・ファイスの音楽が堪能できる。