マヌーシュ・ジャズ・ギタリストRomaneが作曲を手掛けたアルバムをJil Caplanが発表。

f:id:asquita:20180104133347j:plain
日本では90年代に日産グロリアのCMで話題になったというフランスのヴァリエテ(いわゆるフレンチポップス)歌手、ジル・カプランJil Caplan。ソルボンヌ大学現代文学専攻、演劇の授業で彼女のプロデュースや楽曲提供を手掛けるJay Alanskiジェイ・アランスキに出会ったとか。ファーストアルバムを出したのは1987年だが、その後は歌手活動のみならず、舞台の脚本家としても小説家としても活躍していたそうな。そしてそのファーストアルバムから30年、前のアルバムから10年たった2017年3月に、8枚目となる新たなアルバム"Imparfaite(邦題は「未完成」"をリリースした。収録曲はロマーヌはじめ、レジノサンLes Innocentsのギタリストであり、ジル・カプランのパートナーでもあるジャン-クリストフ・ウルバンJean-Christophe Urbainなどが作曲やアレンジを手掛けている。アルバムでは、あのマヌーシュ・ジャズの貴公子、トマ・デュトゥロンThomas Dutroncや有名なプロデューサーであるベンジャマン・ビオレーBenjamin Biolayも参加しているとか。ベンジャマンは、フレンチポップス好きならコラリー・クレモンCoralie Clémentの兄というともう少しピンとくるだろうか。

(余談だが、このベンジャマン、今、フランスのネット経由で人気になった歌手、グレゴワールGrégoireが彼が娘を想って過去に作った曲"Ton Héritage" を盗作したとSNS上で告発し、ニュースになっていた。さぁ、どうなるかな。)。
www.lefigaro.fr

アルバムのプロモーションの意味もあり、フランスの番組で生演奏をした模様だ。もちろんRomaneも登場している。
Tout Ce Qui Nous.

Est-ce Que Tu M'aimes

そして昨年末にはなんと来日コンサートもやっていたようだ。知らなかった…。舞台裏の動画も発見した。これを見ると、マチュー・シャトレンMathieu Chatelainも来日していたのかしら。ちょっとみたかったな。

(SONG X LIVE 050)優河 × ジル・カプラン with ロマーヌが出演、Tokyo Walker 海外交流コンサート "TANDEM" 開催のお知らせ。

ジル・カプランあるいは優河を目当てに来たお客さんがマヌーシュ・ジャズの魅力に開眼してくれるといいね。