Fapy Lafertin、オランダのお城でマヌーシュ・ジャズの生演奏

ベルギーのマヌーシュ・コミュニティ出身のギタリスト、ファピ・ラフェルタンFapy Lafertinの若かりし頃の映像を見つけた。正直いって、キャプションをみて初めてファピだということを理解した、というのが正しいかな。オランダのギタリスト、Martin Limbergerや、やはりオランダ出身のベーシストで現在米国で活躍しているSimon Plantingとともに1年間、オランダのテレビ番組のオープニング演奏をやり続けていたようなのだ。

私にはオランダ語が理解できないため、この映像が一体何なのか理解するのに時間がかかってしまったが、断片的な情報をもとに理解したところでは、毎回出てくる番組の司会者は、Marion Lutke。オランダのキリスト曲系の放送局Evangelische Omroep (EO-福音放送協会)の主婦層向け番組「VrouwZijn」が、オランダのヘット・ロー(Het Loo)宮殿を会場に毎週のようにトーク番組を展開、そのなかで毎回ファピーのクアルテットがオープニングあるいはエンディングの演奏をしていた、ということのようだ。生演奏とともにエンドロールを流すなんて贅沢すぎる。そして演奏はこんなに素晴らしいのに、たまに映り込む観客たちは大部分が「お城での番組鑑賞」に興味があるだけなので、そんなに演奏を真剣に聴いていないように見受けられる。まあそんなものだろう。
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毎回の演奏時間は短くても、1年分をまとめれば2時間近くの大作となる。これをまとめてくださった方に感謝したい。私は、「オランダ語じゃないのにキャプションで出てきた曲名のスペルが違う」とか「え、このショット!」みたいなものがたまに出てくるので、心でツッコミを入れながら、素晴らしい音に酔いしれている今日この頃だ。