ひとりぼっちのTOKU vol. 11 「春はすぐそこ」@近江楽堂

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本来3月に開催されるはずだったライブが延期に延期を重ねて、9月3日にとうとう本開催となった。もう11回もやっている本ライブは、フリューゲルホルン奏者のTOKUが一人でステージを完結するというものだ。会場は、初台オペラシティにある「近江学堂」という、小さな教会を想起させるような小さな会場で行われた。この近江学堂をこの日までずっと「近江能楽堂」だと思っていたのはナイショだ。

会場キャパは50名程度だろうか。来場者の体温確認に手の消毒を行い、さらに観客と演奏者のディスタンスを確保した上に、前から2列目までの観客はフェイスシールドを配布され、それをつけることを求められる徹底ぶりであった。

今年に入ってから、新型コロナが深刻化する前にパリにわたりレコーディングをしてきたTOKU。その宣伝もしつつ、この「ひとりぼっちのTOKU」で定番なナンバーも多く披露してくれた。

パリでは、Toku European All Starsの一員としてパリ日本文化会館でライブしたり、TSF Jazzの#Deliexpressにも登場したりして、大活躍だったもんなぁ…。

その輝かしいナンバーもさることながら、一人で1時間半ほどのライブ時間を愉しませることができるのは、さすがとしかいいようがない。声とフリューゲルホルン以外にも、壁を叩いたり弾き語りをしてみせたり…。
一番感激したのは、今井美樹の「Tea for Two」を聴かせてくれたことだろうか。この曲がかまやつひろしの作曲であることは今回初めて知ったが、私は今井美樹の初期の作品が好きすぎるほど好きなのだ。

"Imagine"の独唱も好きだったけれども、今井美樹TOKUという意外な組み合わせがことのほか印象に残ってしまったのだった。