Django Festival Allstars、ピッツバーグに行く。2017年のライブ映像

すでに多くのライブアルバムもリリースされているので、The Django Festival Allstars はよく知られているグループなのではないかと思う。このグループは、「マヌーシュ・ジャズ」「ジプシースウィング」などと呼ばれる、ジャンゴ・ラインハルトの演奏スタイルによる音楽を21世紀に語りつぎ、その魅力を後世に伝えようというプロジェクトを行うバンドだ。毎年6月と11月の二回渡米し、バードランドのような有名ジャズクラブを皮切りに、東海岸を中心に米国内をツアーする。開催回数は2019年時点で20回ほどになっている。2020 年は、TSF Jazzのオンラインイベントに参加していたが、たぶん渡米はしていないのではないだろうか。
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メンバーは、20年間を通じて少しずつ変化しているものの、ドラド・シュミットDorado Schmitt を中心にほぼ固定されている。リードギターに息子のサムソンSamson SchmittとアマティAmati Schmitt、リズムギターフランコ・Francko Mehrstein(動画の中では、ドラドの従姉妹だと紹介されている)、ベースにジノ・ロマンGino Roman(ドラドのはとこらしい)、アコーディオンにルドヴィック・ベイエLudovic Beier、さらに、ドラドもヴァイオリンを弾くのに加え、ヴァイオリンのピエール・ブランシャールPierre Blanchardも参加している。各メンバーがそれぞれリーダーバンド経験があると知れば、このメンバーがどんなに豪華か想像がつくというものだろう。

2017年の秋ツアーの一環として、一行はペンシルバニア州ピッツバーグにあるMCG Jazzという団体に招聘され、ピッツバーグにあるコンサートホールでライブを行っていた。最近このライブ映像を発見して、楽しんでいる。

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なにせメンバーが豪華すぎて、ドラドが休憩して舞台からしばし去っても、残ったメンバーで素晴らしいステージを披露できるというそのキャパシティだがある。ギターだけで繊細に表現する"In the sentimental mood"がとても素敵だと思った。

唯一気になるのは、動画のタイトルの末尾に「 (1/2)」とあるところだ。いつか2/2が出てくるだろうか。いや、1/2だけですでに1時間もあるライブ動画なのだから、欲張りは言うまい...。