2022-01-01から1年間の記事一覧

TANGO DEL NOH(能)、そして「おさん」 ~ピアソラと能、そして太宰治~ @表参道銕仙会能舞台

太宰治の小説「おさん」。これは、ものすごく端的にいうと、夫に浮気され、でもなかなか夫への思いが捨てきれない女性が一人称でその気持ちを語る物語だ。これに、能の「井筒」の「序の舞」のお囃子、さらには、アストル・ピアソラのSoledadが重なる。この「…

お囃子プロジェクト×民謡@紀尾井小ホール(夜の部)

2022年8月30日に行われた、お囃子プロジェクトに行ってみた。このプロジェクトは、邦楽囃子方の望月秀幸氏、望月左太寿郎氏が主催しており、敷居が高いと思われている伝統芸能を、昭和歌謡やジャズ、ポップスなどと組み合わせてアレンジし、誰でも楽しめるよ…

今年はマヌーシュ・ジャズ要素が多め? Eddie Lang Jazz Festival 2022

1991年以来、イタリアのモンテロドゥーニMonteroduniという町の中世のお城で行われる、エディ・ラング・ジャズ・フェスティバルEddie Lang Jazz Festival。アメリカのフィラデルフィア出身で、フェスの名前にもなっているエディ・ラングは、かつてリズム楽器…

(Amtrak Trip 2022)オイスターバー、Hog Islandの2店舗食べ比べ。

サンフランシスコのフェリーターミナル内に、ずっと気になっているレストランがあった。Hog Islandというところ。店の半分がオープンエアなので、港付近を散歩するだけで美味しそうに生牡蠣を食べている人たちを眺めることになり、コロナ前からずっと気にな…

(Amtrak Trip 2022)Napa Valleyは、ダウンタウンも楽しい。

ナパヴァレーには二回ほど行ったことがある。一回は、サンフランシスコに住んでいるお友達と一緒に。もう一回目は、出張の合間に出張者の車で訪問した。両方とも、すでにお目当てにワイナリーが決まっていたので、直接そのワイナリーに行ったのを覚えている…

(Amtrak Trip 2022)サンフランシスコからNAPA Valleyに、アムトラックで行ってみる

アムトラックAmtrakは、America と 線路等を意味するTrackを合わせた愛称らしいが、要は全米鉄道旅客公社のことであり、アメリカを走る旅客鉄道そのものを指す。今回の旅では、ワインで有名なあのナパヴァレーNapa Valleyにアムトラックで行ってみることにし…

BTS所属事務所、HYBEが放つ大型新人ガールズグループ、NewJeansのデビュー曲"も"、90年代洋楽風

少女時代SNSDのカムバ(活動再開、新曲リリース)が話題になる中で、BTSも所属する大手事務所HYBEから、新たなガールズグループ「NewJeans」がデビューした。しかも、 さっそく「M COUNTDOWN」で少女時代を押さえて1位を獲得したらしい。 news.kstyle.com同…

少女時代(SNSD)結成15周年の活動再開。相変わらずのギャグセンスが最高

我らが少女時代が帰ってきた! 私が少女時代をはじめて意識したのは、彼らがちょうど日本上陸を果たした2010年のこと。あの頃はものすごい人気を博していたし、今ほどはガールズグループが乱立していなかったのでほぼ一人/1グループ勝ちという感じだった。…

能・義太夫・歌舞伎謡がたり「隅田川」@すみだトリフォニーホール

まったく知識のないまま、こちらの舞台を鑑賞した。キーワードは「梅若伝説」で、テーマは「母の子に対する無性の愛」。なんでも、梅若丸を人買い(!) にさらわれた母親が、子供を探して京都から隅田川にたどり着くが、そこで子が亡くなったことを知り、埋…

(Amtrak Trip 2022)コロナ禍の米国/日本出入国手続きメモ

2022年7月に仕事で米国に行く機会があったので、ついでに休みを取って米国内を少し旅することにした。ほぼ3年ぶりの米国旅行、準備は記憶にある海外旅行よりも緊張を強いられるものだったので、ここに記録しておきたいと思う。●米国入国準備 フライト3週間前…

インドネシア出身の神童ジャズピアニストも18歳! 西部ドイツ放送WDRのライブ番組に登場

インドネシア、バリ島出身のピアニスト、ジョーイ・アレクサンダーJoey Alexanderのことが気になり出したのは、今から7年前、彼が11歳の頃だった。6歳の時独学でピアノを始め、ウィントン・マルサリスやハービー・ハンコックに8歳でその才能を見出され、かな…

狂気の金魚に魅了され。深堀隆介展 「金魚解禁 日本橋」@日本橋三越

今年のはじめだろうか、友人が、この方の作品にえらい感銘を受けて作品を買ったんだ、という話をしていた。決してお安い買い物ではないだろう。タライの中に泳ぐリアルな金魚のオブジェ作品として認識していたが、きっとさぞ魅力的な作家なのだろうとおもっ…

(旭川2022)2人で行く塩ホルモン専門店「馬場ホルモン」で学んだこと

1952年(昭和27年)に創業した、塩ホルモン発祥の店とも言われる「馬場ホルモン」へ行ってみた。なかなかわかりにくい裏通りの、雑居ビルの1F「姫小路」にあるお店だt。本当は予約ができると最高だったのだが、予約は3名からでないとできないそうなので、覚悟…

(旭川2022)旭山動物園と星野リゾートのホテル「OMO7旭川」で、動物まみれになる!

私は動物園を自ら見つけて通うほどの動物好きではないが、旭山動物園だけは一度行ってみたいと思っていた。この動物園の名前をきいて真っ先に思い浮かぶのが「行動展示」という、動物本来の能力を間近で見るための展示方法のことだった。どうしても昨年末に…

(旭川2022)ジンギスカンにフラれた時の切り札になった和食屋さん

先日、弾丸で旭川に赴いた。滞在の最終日は、17時の開店と同時にジンギスカン屋に入り、1時間で飲み食いを終えて旭川空港へ行くバスへ飛び乗る計画だった。開店と同時なら予約なしで行けるだろう...と思っていたのだが、その考えは甘かった! 今回は、まだ行…

(高円寺グルメノート)高円寺出身のご主人が腕をふるうお店「創作割烹おあそび 」

先日、友人の紹介で行ったお店。何でも、ミシュラン1つ星を獲得した日本料理店「銀座うち山」で修行した料理長のお店らしい。この料理長、何でもご出身が高円寺だとか。どこの小学校だったのかとかいろいろ気になるところではある。場所は北口の、住宅街の真…

Kep1er の新曲"UP!"に心奪われ...早3日目。

ここ数ヶ月で、またガルプラ(Girls Planet 999:少女祭典)出身者たちが次々とデビューしている。岸田莉里花や早瀬華が参加する「ILY:1(アイリーワン)」、ソロデビューしたスー・ルイチ―や川口ゆりな、そして「Lapillus」というグループには野仲紗奈がメ…

Django Reinhardt Festival Augsburg 2022

ドイツのアウグスブルクで毎年開催される音楽フェス、"International Django Reinhardt Festival Augsburg"は、その名のとおりジャンゴ・ラインハルトによって作られ広められたジプシージャズ/マヌーシュ・ジャズの祭典だ。かつては「Django Reinhardt Memor…

[福岡散策2022]朝型から夜型へ変身! 中華そば「月光軒」の移転先に初訪問

中洲川端にある美味しかった中華そば 月光軒 (ムンライケン)。コロナがきっかけだったのか、当時はモーニングラーメン、つまり7時半からスープがなくなるまでの営業をしていた。週末のブランチにこちらのラーメンを初体験し、その美味しさに衝撃を受けたの…

[福岡散策2022]春吉エリアにある炉端焼き人気店、炉ばた三光橋& 炉ばた雷橋

福岡で炉端焼きの人気店に行く機会があったので、こちらは個人的なメモとして残しておこうと思う。両方とも目の前で食材を焼いてくれるスタイルのお店で、日本酒のメニューが豊富なところが魅力的だ。三光橋のほうがより店内が狭くてカウンターに人がぎっし…

[福岡散策2022]福岡県民が愛してやまないローカルチェーン「牧のうどん」で朝ご飯。

実は(讃岐だけでなく)福岡県も「うどん県」だときいてから、意識して食べるようにしている。 asquita.hatenablog.jp 数多あるうどん屋のなかから、今回、福岡県民たちが推して推しまくるローカルチェーン「牧のうどん」にとうとう行くことができた。このう…

アジアンなぶっかけご飯を楽しむ〜ナシチャンプル(Nasi Campur)と ナシカンダール(Nasi Kandar)

アジアンなぶっかけご飯を連続で楽しむ機会に恵まれたのでここにメモしておこうと思う。モンゴ・モロ@新宿御苑前 こちらはインドネシア、ジャワの「ナシ・チャンプル」を食べさせてくれるお店だ。大久保に合った店舗が新宿御苑に移動してきたらしい。何せ間…

マヌーシュ・ジャズにどっぷり。ドイツのジャズイベント"Jazz Franco-Allemend"のライブ動画

ドイツのシュトゥットガルトStuttgartにあるジャズクラブKisteが主催するイベント"Jazz Franco-Allemend"のことを知った。シュトゥットガルトは自らを「ジャズの街 "Jazzstadt Stuttgart"」と称しており、積極的にジャズ関連のイベントを開催している。今回…

Ninine Garciaのマヌーシュ・ジャズ・セクステットが出演。フランスのジャズフェス"Jazz au Conflans"

パリから20キロほどの近郊にあるコンフラン=サントノリーヌConflans-Sainte-Honorine(イヴリーヌ県)で行われているジャズフェスを見つけた。きいたことない街だと思ったが、この街の名前とともに検索されている単語をみて思い当たった。週刊紙「シャルリ…

[島旅2022]「大島」観光は長期滞在がおすすめ。バーベキューと亀老山展望台。あとはのんびり。

本来、しまなみ街道は自転車旅をするところだと聞く。しかしこちとらペーパードライバーなので、公共交通機関に頼るほかない。今回は松山から大島に行く際、高速バスで行くはずだったのに、ちょっと松山で遊び過ぎてしまったのでタクシーで行くハメに...松山…

[島旅2022]松山経由でしまなみ海道を目指す。松山短時間滞在でできること 

ゴールデンウィークに思い立ってしまなみ海道へ行くことにした。このエリアに行くには、広島の尾道か愛媛の今治が近いと思っていたが、実際どうなのか。こちらは、Mappleによるしまなみ海道の地図なのだが、今回目指す「大島」は愛媛側にあるので、まずは今…

酒 秀治郎@恵比寿に行ってみた

予約困難なお店に誘われて行ってみた。このような機会があるたびに、胃袋が上手でお酒も飲める自分の状態に感謝している。お店に行くと「グラニースミス」のクッキーか何かのチラシがおいてあり、初めて「ああ、ファンゴーの方が携わっているお店なのだ」と…

クセになりそう。LE SSERAFIMがショーケースで披露した"Blue Flame"の洋楽感

すごく期待していたわけではなかったけれど、ル・セラフィムのデビュー曲をチェックしていた。そもそもポルトガル語でセラフィンといえば、美しい人とかそんな感じの意味だと思うが、実際にメンバーのビジュアルのことはデビュー前から話題になっていた。さ…

90年代洋楽が好きな人に響くはず! 清水美依紗の"High Five"

清水美依紗のことは、彼女がデビューする前、TikTokでたまたま見かけていた。名前が「みいしゃ」なので何となくMISIAを思い出しつつも、無理なくいい声を出す人だなぁという印象を持っていた。視聴者のリクエストに「オッケイ」と返事して、そのままいきなり…

[福岡散策2022]大濠公園内、福岡市美術館の常設展の充実っぷり

前回、福岡市美術館に行った際に、企画展がなかなか見応えがあったこともあり、常設展をすっかりみそびれてしまった。 asquita.hatenablog.jpそこで今回は、常設展鑑賞のためだけに福岡市美術館に行くことにした。同館の収集方針は、以下のとおり。 1) 近代…