De L'Autre Cote Du Lit

パスカル・プザドゥー(Pascale Pouzadoux)監督のコメディ映画。題名を直訳すると「ベットの反対側から」という感じか。

ソフィー・マルソー(Sophie Marceau)演じるアリアーヌと、ダニー・ブーン(Dany Boon)演じるユーゴのカップルは、一見ハッピーにみえる4人家族。崩壊しそうなカップルを救う手段として、弁護士さんをカウンセラーとしてアドバイスを受けつつ、二人の役割を完全に交換することとなった。かくして、アリアーヌはユーゴの勤務する作業道具貸しビジネスの経営幹部に、そしてユーゴは、子供たちの面倒をみたり家事をしながら、宝石販売員となる…。

題名が象徴するように、彼らは役割交換することを決定すると同時に、いつも眠っているダブルベッドの位置まで交換する。そして、使う車までも。

まずは、ソフィー・マルソーの美貌もさることながら、コメディエンヌぶりが素晴らしい。こんなにキュートな役者さんだったのね。ダニー・ブーンは、"Bienvenue chez les ch'tis"でみたとおり、コメディ映画にぴったりのいい味を出している。「できる仕事人」という役回りの描写までもが、すでにギャグに見えてしまうくらい。
テンポがいいから飽きさせないし、大げさすぎるようにみえる描写も、米国もののようなしつこさがないので、なぜか上品にみえる。BGMつかいもいい意味で印象的だ。

目下の楽しみは、この映画の邦題がどうなるか、ということかな。