"ぽっくり"のお守り根付

ここ数日ほど、地元駅の改札を出たところで、和風小物と手ぬぐいのお店が出店していた。もともと和小物に目がない私。先日、象嵌細工の施されたイチョウ柄の飾りに付いた根付紐が切れてしまったこともあり、こりゃ幸いとばかりに立ち寄った。

イチョウの飾りを見せると、「ああ、根付に付いてくるおまけの紐は、あまり丈夫じゃないんだよ。でも、紐が切れるのは、悪いことじゃないよ。悪い縁が切れて、人や物との新たな縁が生まれるという意味があるんだ」とのこと。新たな縁を願って金の紐を選ぶと、職人さんが慣れた手付きでイチョウ飾りに結んでくれた。これにて目的は達成だ。

ただし、私の物欲は、これで収まらなかった。豊富にそろった根付のかわいさに惹かれ、迷った挙句、ツゲでできた「ぽっくり」の根付を購入、紫の根付紐と鈴を選び、つけていただいたのであった。

根付の素材であるツゲには魔除けの意味があり、また、ぽっくりのモチーフは、足腰のおまじないの意味があるそう。今のところ、足腰には自信があるのでお守りに頼る必要もないのだが、私の物欲はデザイン重視、当座の願いを考えずに選んでしまったけど、まあいいか。とりあえずは携帯ストラップとして、活用していこうと思う。

今回出店していたお店は、普段歌舞伎座の売店に出店しているそうな。歌舞伎座に行くチャンスもそうそうないので、また地元の駅に来てほしいものだ。

◆匠の会 ひねもす
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