私はセサミストリートで育った〜セサミストリート40周年







米国における「セサミストリート」のはじまりは、1969年11月10日にさかのぼるらしい。この40周年を記念して、ここ最近のGoogleは、セサミで埋め尽くされていたわけだ。セサミ好きの血が騒ぎ出して、思わず最近のGoogleトップ画面を溜めこんじゃった、バカな私である…。

日本のセサミストリート公式サイトによると、日本では1971年にNHKでの放映が始まったらしい。私は、子どもの頃これをみて育ったのだが、人種差別問題なんかも扱うような、社会派のテレビ番組であった。当時は、吹き替えはないままの放送だったが、子どもにもわかるように社会問題を扱っており、知らず知らずのうちに勉強できてしまうような、すばらしい番組だったのだ。
http://sesame-street.jp/

さて、40周年とあって、セサミストリートの各国における放映状況が紹介されていたため、Webサイトをのぞいてみると、そのおもしろいこと! どの国も、セサミストリートうまく自国文化と融合させている。

たとえば、ブラジル版のセサミストリート"Vila Sesamo"では、ガリバルド(Garibaldo)という青い鳥を登場させている。主題曲は、マルコス・ヴァーリ(Marcos Valle)がすべて手掛ける、豪華さ。そのガリバルドとマルコスの競演シーン。

インドネシア版"Jalan Sesama"もオリジナリティ高し。
http://www.sesameworkshop.org/aroundtheworld/indonesia

インド版"Galli Galli Sim Sim"は、バングラビードで踊るピンクのライオン、ブーンバ(Boombah)が主役。当然、インド音楽がテーマソングだ。

で、英語圏でも北アイルランドでは、"Sesame Tree"という名前で、セサミの精神はそのままに、完全にリメイクしており、MC役を務めるマペットはウサギだったりする。
http://www.bbc.co.uk/northernireland/schools/sesame/

日本はテーマソングも番組名もそのままでつまらないなぁ…と思っていたら、一応そうでもないらしい。日本の「かわいい」精神を受け継いで誕生したTeenaというオリジナルマペットや、漫才をやる鳥とカエルのコンビ、アーサーとピエールというのがいるらしい。
でも、日本らしさが弱い。そこまでやったら、せめて造りだしたキャラのひとつくらい、和風あるいは日本由来の名前でも付けてやればいいのに、と思うのは私だけ? でも日本の場合、セサミは「英語学習番組」と化しているから、日本味を出しすぎるのはダメなんだろうね。

でも、せめて、テーマソングくらいは日本オリジナルがいいなと、つくづく思う。世界にアピールする日本のアイデンティティが見えないのは残念だよなぁ、やっぱり。