今日は、エスペラントの創始者、ザメンホフ氏の生誕150周年らしい。Wikiだと「人工言語」などと説明されているエスペラントだが、これには侮蔑的な意味が込められるとかコンピュータ言語みたいだということから、「計画言語」などと呼ぶときいた。なお、二葉亭四迷が20世紀初頭にエスペラントを紹介した本のタイトルは「国際語」だったとか。たしかにエスペラントが生まれた土壌は、「公共の場では、だれの母語でもなく、宗教や民族から中立な第二言語で話をすべき」という発想に起因するから、国際語という訳語は妥当なのだろが、今や猫も杓子も英語を所望する時代。国際語の地位はすっかり英語に奪われてしまったような感がある。この風潮はエスペラントの思想がないがしろにされているような気がして、残念だなぁと思う。
さて、エスペラント使用者で、かつエスペラント語に関する研究をしていた日本人を話をしたことがある。その方曰く、エスペラント話者は結束が固いため、エスペラント話者のコミュニティ内でエスペラント話者の訪問者を迎え入れるような体制が整っているとか。なので、その方も勉強したエスペラントを実践すべく、海外旅行の際にはエスペラント仲間の中で宿泊先を見つけて訪問するらしい。仲間のところですぐ学んだ言葉が実践できるなんて魅力的…と邪な心が働き、エスペラントを学ぼうかと思ってしまった。もっともこの言葉、いくら不規則動詞が少ない言葉とはいえ、ラテン語の素養がないと、学ぶのにある程度の労力はいりそうだよなぁ。