- 作者: ロビン・ウィリアムズ
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: DVD
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1997年、ガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)監督作品。俳優としても出演している、マット・デイモン(Matt Damon)とベン・アフレック(Ben Affleck )が脚本を書いたことで、劇場公開当時話題になっていたっけ。
フィールズ賞受賞者も羨む天才なのに家庭環境には恵まれず、暴力沙汰ばかりを起こして単純労働に勤しむウィル・ハンティングが、ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)演じる心理学者ショーンと出会うことで、少しずつ心を開いていく…という話。主役級の二人の演技のすごさはもちろんだが、久々にみた、ウィルのガールフレンド役ミニ・ドライヴァー(Minnie Driver)の好感度が高かった。まさに適役。
本の受け売りだけで知性をひけらかす人、学歴だけを鼻にかける人への皮肉が随所に表れていることと、天才数学者ラマヌジャンが引用されているのは、学歴と才能には何の関係もない、ということをさらに強調したかったのかな。でも一方で、ウィルはハーバードの才媛である彼女に対し、自分の立場や育ちに対する自信を持てなくなって、自分の境遇を正直に話せなかったり、彼女を遠ざけてしまったりする。あーあ。一見ものすごく自信がありそうなのに。でも、その気持ち、少しわかる。自信がないから、自分を受け入れてくれた世界や相手が、いつかそっぽを向くんじゃないかと想像してしまうと怖くて、必要以上に打ち解けられないんだよね、きっと。あと、「才能のある人は、その才能を惜しみなく使え」ということも、映画の放つメッセージとして感じることができた。
あんなに複雑な問題が色々問題はあったのに、さまざまな事象が好転するまでの道のりがシンプルすぎたのが、残念。これがアメリカ映画らしさといわれれば、そうなのかもしれない。