Ian Stevenson "Lost Heroes"


http://www.ianstevenson.co.uk/index.php
ある友人との会話の中で、絵ハガキを集めたり書いたりするのが実は好き、という話をしたら、もののはずみで(というかニラミがきいて?)、入手した(というか奪ってしまった)のが、この絵ハガキ本だ。元持ち主には申し訳ないことをしたなぁと思う。

それにしても…かわいい。この絵ハガキ本には、だれもが必ず知っている有名キャラクターをモチーフにした、まったく別人格の生き物が描かれている。そして、彼らが吹き出しで吐いているセリフも、たまらなくシュールなのだ。たとえば、表紙になっているへっぴり腰の鹿らしき生き物。バンビ似なのだが、彼女の名前はモリー・カートライトだ。地元のファーストフード店「Chicken Delight」に勤務していて、残り物のチキンをすべて平らげるような暮らしをしている。そんなキャラクターが、本来の姿からは想像が付かないような毒々しいセリフを吐いている。そもそもキャラクター設定がシュールすぎるのですな。

ちなみに、Lost Heroesのキャラクター全員集合の図をオフィシャルサイトにて発見した。これも十分おもしろいのだが、これで満足するのはまだ早いと思う。何せネーミングとストーリー設定、付け加えられたセリフがたまらなくおもしろいんだから。

3月16日まで、新宿と丸の内のコンランショップにて、彼の作品や彼のモチーフを使ったグッズの展示会を開催中らしい。行ってみようかな。

この人の別の作品集の隅っこに書かれた文言を見ながら、愛しのマーク・ジョーンズを思い出した。シュール度合いが似ているのかな。そうそう、コレコレ。
http://d.hatena.ne.jp/asquita/20091212