戦後フランス映画ポスターの世界@京橋 国立近代美術館フィルムセンター

映画ポスターというか、ポスター絵が全般的に好きだ。サビニャックの絵をはじめ、かわいくイラスト化されたり、色合いがきれいなものをみるのが好きなんだな、きっと。

というわけで、映画のポスター展をみた。以前、ソビエト映画ポスター展もみにきたことあったなぁ。

案外、サビニャックぽいかわいらしいものは少なくて、やけにリアルな登場人物の顔がポスター面を埋めている…って雰囲気のものが多かったなぁ。そんななかで、気にいったのは、これ。
田舎司祭の日記(1951、ロベール・ブレッソン監督)
by ポール・コラン

◆港のマリー(1950、マルセル・カルネ監督)
by ジャン・コラン

あれ、両方ともコラン姓だけど、兄弟? 調べないけど。
ちょっと色合いがきれいだったり、構図がシンプルなものが好きなんだと思う。そういえば、ポスター画家としてかわいいイラストをたくさん残しているエルヴェ・モルヴァンがつくった映画「海をみた少年(un garcon sauvage)」のポスターが、リアル登場人物絵だったりするから不思議。画風の良さがいきていない…。また、「太陽がいっぱい」の映画ポスター、本国ではリアル登場人物絵のポスターだったのに、日本のポスターは、写真をうまくコラージュしてデザインしたものになっていて、私は日本版のほうが好きだ、と思ったりした。

ゴダールの「女は女である」のポスターをデザインした、マルセル・チカノヴィッチさんは、今は画家として活躍しているそうだ。映画ポスターの世界から出世する人もいるんですね。