アトミック@新宿ピットイン

Atomic
Magnus Broo - Trumpet
Fredrik Ljungkvist - Saxophones, Clarinet
Havard Wiik - Piano
Ingebrigt Haker Flaten - Double bass
Paal Nilssen-Love - drums
http://www.atomicjazz.com/index.html

「北欧ジャズ」で私が初めに触れたのは、Vladimir Shafranov Trioと、Lars Jansson Trio。こうした、いわゆるききやすいジャズとはちょっと違うのが、このアトミックの音楽だ。ここ最近、家人の趣味に付き合ってアトミックのライブに行くようにはなったが、パンチのきいたオリジナル曲は、昔の私には刺激が強すぎた。アトミック=フリージャズという先入観も手伝って、以前は全く以て受け付ける類の音楽でもなかった。

ところがどうだろう。今回行ったアトミックのJapan Tour最終日は、今までで一番楽しめた。"King Kolax""Db Gestalt"なんて、気が付いたら口ずさめるくらい覚えているから、ライブで聴けばますます楽しめる。ルックスは、Nilssen-Love以外はいずれもちょっと太めでそこまで冴えないのだが、Ljungkvistの右手一振りで、自由に演奏している(ようにもみえる)メンバーの演奏がぴたっとまとまっていく感じが心地よい。自由と規律の融合って感じか。ツアー最終日とあって、メンバーもアンコールに2度も応えてくれるなど、惜しげもなく演奏を披露してくれたため、満足度が高かった。

会場では、アトミックの活動10周年を記念して出されたライブアルバム"theater tilters Vol 1 & 2"が売られていたので、さっそく買った。アンコールでプレイしていた"Bop About"がこのアルバムのVol.1に入っていて、うれしい。この曲、本当にカッコいいんだから。