東京都の特産品って?

東京都生まれの人間は、小学校時代には「私たちの東京都」という教科書で東京都について学ぶが、案外自分たちの都の特産品が何か、意識することはないのではないか。昨今の地産地消ブームで、他県の特産品には詳しくなっていくが、東京都の地元特産品って何だろうか。

なんて思っていたら、先日、こんなカタログを見つけた。タイトルは「TOKYOの"イイシナ"み〜つけた!」。

これによると、東京都では、都内産の原材料を使用している加工品、もしくは、東京の伝統的手法に則った生産方法を採用しているものについて、「東京都地域特産品認証商品」と認定し、Eマークという独自のマークが付けられるとか。

TOKYO-Xという都の銘柄豚、それに、日本酒の多満自慢や澤乃井はけっこう有名にしても、あとのものはピンとこない。島嶼部のもの(とくに、"くさや"関連商品は7種類も!)と下町産のものが多いなぁという印象。

そもそも、認証元の東京都産業労働局のWebサイトデザインが古すぎる。これでは、せっかく認定しても、何がどう認定されて、どう魅力があるのか、わかりにくすぎるでしょ。カタログ作りだけで満足せず、リンク集作ったり、せめてカタログ掲載情報を使ってWeb上に展開できないものかな。
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/norin/syoku/e-mark/toppage.htm

というわけで、私がちょっと気になったイイモノは…。
◆東京しゃも(加賀屋)
http://www.kagaya-toriniku.com/

◆東京揚げ(蒲泉商店)
魚肉に大豆粉を入れて加熱した独特の食感を持った食べ物らしい。見掛けは厚揚げ。
http://kamaizumi.shop8.makeshop.jp/

…と、ここまで見ていて、ひとつだけ私が持っているものを発見した。「明日葉茶(大島明日葉研究所)」だ。

http://www.ashitaba-lab.com/
明日葉は、20種類ものビタミンやらミネラルを含んだ、東京島嶼部にみられる葉っぱ。食べるとクセがあるのだけれども、お茶にするとほうじ茶っぽくてかなりおいしい。ちなみに明日葉関連商品は5種類が認定されていた。

最近、江戸野菜を見直すムーブメントに伴い、たとえば「内藤とうがらし」という新宿御苑あたりでかつて栽培されていた唐辛子をベースにした製品開発などが行われているらしい。ただし、このあたりの活動は民間のリードによるもの。東京都民としては、ぜひセンスよい東京特産品をどんどん見付け出して、プロモーションしてもらいたい。