ミラバッシ出演のショートフィルム "Charlie se marie!(チャーリーが結婚する)"

ある無声映画の劇場で伴奏者をしているうら若きピアニストが、これから始まる映画に備えてウォーミングアップをしている。とそこに、劇場支配人が手紙を持ってきた。そこにはこんなメッセージが。
"Pierrot, J'en ai assez. Je te quitte. Martine."
(ピエロへ。もうたくさんだわ。さようなら。マルチーヌ)

失意のピアニスト…とそこへ、彼が伴奏すべき無声映画が始まった。タイトルは、Charlie Chaludeの"Charlie se marie!"。教会には出席者も揃い、結婚の準備は万端。チャップリン似の主人公チャーリーと花嫁に祝福の言葉を授ける司祭様、ところが、それをきいたピアニストは自分の身の上を照らし合わせて落ち込み、暗い曲を弾きだした! 二人は無事結婚行進曲(marche nuptiale)を聴けるのか?

とまあそんなショートフィルムを偶然発見した。若き日のピアニスト・Giovanni Mirabassiが出演している。なんでも昔趣味で無声映画の伴奏をやっていたらしい。それがきっかけで、この短編映画の出演オファーが来たのかな。落ち込んだ時の演奏の表現が、哀愁漂いまくっていて素晴らしい。あと、知らない間にピアニストと無声映画内の人々が双方向にコミュニケーションをすることで作品が出来上がっていく、この不思議な感覚が気に入った。

映像は、YouTubeのものより、Dailymotionの映像が美しいのでお勧めです。

http://www.dailymotion.com/video/x6hrow_charlie-se-marie_shortfilms