コインコレクター誌でわかる、フランス語における手紙の結語の重要性?

先日、興味本位でジャンゴ・ラインハルトの記念コインなんぞを買っちゃったばっかりに。
ジャンゴ・ラインハルト生誕記念銀貨を買ってみた - 空間Annex
とうとう、ベルギー王立造幣局から、コレクター雑誌"MonnaieInfo"が送られてきてしまった。

だから、コレクターじゃないんだって…と即捨てようと思ったが、表紙をみると「Japon」なんていう字が踊っていたため、思いとどまる。なんだろ?

パラパラめくると、記念硬貨ってほんと、とにかくいろんなものに関連づけて発行されるということがわかる。上海万博記念銀貨ユーロとか。

タンタンかと思ったら、ベルギーのBD作家が描いた英国を舞台としたBD、Blake and Mortimer。知らないなぁ。それに、一体なんの記念だろ。

ついでにみてみたが、なんか地味なアニメだね…

で、これがJapon発の記念硬貨。英国人作家Marie Louise de la Rameeの原作、ベルギーが舞台となった物語「フランダースの犬」25周年記念20ユーロ硬貨!

ベルギーじゃほとんど知られていないが、日本の造幣局と共同でつくったらしく、なんとベルギーのほうが発行数が少ないらしい。まあ、ベルギーでも売れるかどうか見ものですね。

…とまあ気になることがたくさんあった雑誌だけれども、一番気になったのが、このお手紙だ。

フランス語、フラマン語、英語、ドイツ語の4言語で書かれているのだが、フランス語だけ慇懃無礼な結語が付いている。

"Dans l'attente de vou servir, veuillez agreer, Madame, Monsieur, l'assurence de ma consideration distinguee."

このフランス語独特の結語、どうしても覚えられず、でもまあどうでもいいやとタカをくくっていたところ、DELFだかDALFだかの試験で描かされるハメになり、ウロオボエであえなく撃沈した苦い思い出がある。いや、雰囲気はわかるんですよ。dans l'attenteなんちゃらって始まって、間にマダムやらムッシューやらいろいろ入ってくることぐらいはね。

まあでもおかげで思い知った。いかにこの結語がフランス語の中で大事かっていうことはね。