ブルーノート東京で一人ジャズ。「Nicola Conte Jazz Combo」

ニコラ・コンテ・ジャズ・コンボ
Nicola Conte(g)/Nailah Porter(vo)/Flavio Boltro(tp)
Gaetano Partipilo(sax,fl)/Pietro Lussu(p)/
Paolo Benedettini(b)/Andrea Nunzi(ds)

古い縁で誘いがあり、急遽このライブに行くことになった。ニコラ・コンテのプロデュース作品は、彼がSchemaというレーベルにいた頃によく聴いていた。コンテの紡ぐメロディが好きだったのと、そのサウンドに嫌いなものがなかったから。だが、まさかライブに行くことになるとは思わなかった。

「ニコラさんがギターを!」と驚いたが、これはまあご愛敬という感じ。そもそも生クラブ・ジャズ聴いたことはほとんどなかったので、クールなサウンドが目まぐるしく変化しながら展開されていくのを眺めるのは、少し不思議な気分であった。裸足の歌姫、ナイラ・ポーター嬢は、イタリアングループにねっとりとからみついて存在感を放っていたし、フラヴィオ&ガエタノもかなり調子良く吹いていたのではないか。踊れるようになっていると、さらに楽しかったかもしれない。あと、せっかくDJで沖野修也さんがいらしていたのに、それが会場で主張されていなかったように感じたのは、気のせいかな。

なお、この日、誰かを誘う暇もなく一人でブルーノート東京と相成った。いつもは後ろの方でおとなしくみているのだが、この日、整理番号80番だったのに、通されたのは、一番前の真正面。4名席に3名しか座っておらず、最後まであいてしまっていたようだ。この3名のご家族は、実は整理番号1番を取っていたということで、ベストの席を選ばれたようだが、最後の方に入場したのに、1番の人と同じ席を確保という恩恵に預かった、というわけ。
同席のご家族はジャズがお好きで、ジャズ好きのお父様主導で月1回はブルーノート東京にジャズライブを観にいらっしゃるとか。一人で家族席に紛れ込んだ私にいろいろと話しかけてくださり、楽しい一人ジャズと相成った。こんな素敵な出会いがある一人ジャズも、またいいものだ。