ベルギービールという芸術(田村功、著)

ベルギービールという芸術 (光文社新書)

ベルギービールという芸術 (光文社新書)


ビールはあまり好きじゃないが、黒ビールとギネスとベルギービールは大好きだ。よくベルギービールバーに行く機会があるので、興味があってこの本を手にとった。

結論。ベルギービールの世界は奥が深すぎてよくわからん。おもしろかったのは、ベルギービールを世界に広めた人の英国人評論家の名前が、マイケル・ジャクソンという名前だということ。そして、ベルギービールの商品名は、なぜかネガティブなものが多いという話。"Delirium Tremens"はお酒による幻覚を指すし、"Guillotine"ギロチンやら臆病やら裏切り者やら悪魔やら不幸やら。日本では考えられないこういうネーミングの遊びは、ベルギー人の反骨精神を示しているとか。いつも飲んでいるのに気が付かなかった。


また、いつも気になっていた、このボトル。Duchesse de Bourgogneは、15世紀にブルゴーニュ公国の首都が、一時ディジョンからブリュッセルに移されていたという歴史を垣間見ることができるデザインになっているとか。

一番印象的だったのは、実はベルギービールはドラフトよりも、瓶の中で熟成したもののほうがおいしいという話。次にベルギービール屋さんにいったら、いつも飲んでいるドラフトVedett以外のものをたくさん試したくなりそうで怖い…。