- 作者: 平野恵理子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/12/09
- メディア: 文庫
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ご本人がイラストレーターでもあることから、文章とともに着物のイラストが楽しい本。この方も、着物を日常着にしたいと願ってそれを実践している方なので、好みが大げさでなくてよい。帯は低め、お太鼓小さめで髪の毛は小さくまとめる、というのが、渋いのかな。私も着るときは実践しよう。
着物の素晴らしさ、日本文化の素晴らしさを再認識できる本でもある。着物は衣服として着倒してもなお活用の道があること、そして、日本の寸法(障子やたたみのサイズ、反物三枚分が布団の幅になることetc.)なども、つくつく合理的だと思った。
なお、平野恵理子氏は、今回読みなおした群ようこ氏の着物本に、着物仲間としてしょっちゅう登場していたので気になっていた。その人が、次に手にとった本の著者だったこと、しかも、その著書を群氏の作品の隣にずっと並べていたのは、なんだか奇妙な偶然だなと思った。