(2007年/香港/原題:神探/89分/監督:ジョニー・トー、ワイ・カーファイ)
今日から公開となったこの映画、さっそく観に行った。期待を裏切らない最高の展開だ。
ちょっと、いやかなり「イカれている」ものの、優秀なバン元刑事のもとに、未解決事件を抱えた新人ホー刑事が助けを求めに現れる。このバンは、実は人間の心に潜む本質を見抜くことができる才能を備えた刑事だった。バンとホーはコンビを組んで、さっそく事件解決に向けて動き出す…。
出演俳優は、ジョニー・トー映画でおなじみのメンバーだ。素早い場面展開はもちろん、銃撃戦のカッコよさと、食べ物のシーンへのこだわりも、相変わらずのように見受けられる。「多重人格」の表現方法が新しい。現実と幻想が交錯した不思議な展開の中に、人間の本質がみえる映画だ。
ところで、人間にはだれでも複数の人格があるというではないか。多かれ少なかれ。最近「人の裏/表にある顔」のことを考えさせられる局面に遭遇したため、映画の中に見え隠れする、各登場人物の複数の人格がかなり印象に残ってしまった…。
「MAD探偵7人の容疑者」