"Festival Niglo"〜ハリネズミ印のマヌーシュジャズ・フェスティバル


「フェスティバル・ニグロ(Festival Niglo)」〜トゥールースで行われるこのフェスティバルは、昨年はじめて行われ、今年2回目の開催となるマヌーシュ・ジャズの祭典だ。ポスターがかわいかったこともあり、去年もチェックしていた。この時、私の中でひっかかっていたキーワードは「ハリネズミ」。ジャンゴ・ラインハルトとある意味かかわりのある動物でもある。「たしか、フェスの名前には"ハリネズミ"という単語が含まれていたはず」と思って、フランス語"le hérisson"を軸にフェス探しをしたものの、ついぞ見付けられぬままに終わった。

そんなわけで、今年もハリネズミが鎮座するこのポスターを見つけた時は、本当に嬉しかった。ちなみに、フェスの名前にあるNigloというのが、ジタン(ジプシー)の言葉でハリネズミを指すそうな。道理でフランス語のハリネズミでは見付からなかったわけだ。

今年のフェスは、5月13日〜14日まで。たった二日だが、出演アーティストは、豪華ビレリ・ラグレーンお馴染みのトリオに、ロマーヌ&ストーケロ・ローゼンバーグ、コステル・ニテスクと豪華なラインナップ。二日連続で40ユーロ足らずでこれがみられるなら、この上ない幸せだと思う。

◆Biréli LAGRÈNE Trio
(Biréli Lagrène guitare, Franck Wolf saxophone, HJ. ATTIG contrebasse)

◆ROMANE & Stochelo ROSENBERG (Romane guitare, Stochelo Rosenberg guitare, Marc-Michel Le Bevillon contrebasse)

◆Costel NITESCU (Costel Nitescu violon, K. Lacatus cymbalum, Emy Dragoï accordéon, S. Brasovean contrebasse, Motia chant)

また、ロマの未来について論じるシンポジウムや、「国際マヌーシュ・ジャズ・コンクール(Concours international de jazz manouche)なるものまで開催されるらしく、Stochelo Rosenbergは、その審査委員長も務めるらしい。このコンクールやフェスを通じて、多くの人がマヌーシュを知り、そしてたくさんの新人ミュージシャンが生まれればいいなぁ。