- 作者: 玉村豊男
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/08
- メディア: 文庫
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もうすぐGW。このGWは、パリ旅行を決めている人がけっこう多いみたいだ。周りの話をきいていたら、なんだかムショウにパリ気分?に浸りたくなり、本棚から久々にこの本を取り出してみた。
パリを語るに欠かせないカフェやブラッスリーの発祥を辿った本。実は、カフェの始まりは出稼ぎにきたオーヴェルニュ地方の人たちだとか。水運びをはじめ、それが廃れたら炭売りに転向、炭の商売がうまくまわったところで、空きスペースを利用してカフェをしたのが、商売上手なオーベルニュ人だったらしい。
また、そば粉クレープ(ガレット)と生ガキをもたらしたのはブルターニュ人、ブラッスリーを発展させたのが、もともと唯一のビール醸造施設があったアルザス人だった。そんな伝統が今も引き継がれているのが、パリのカフェだったりブラッスリーだったりする。
アルザスのタルト・フランベが懐かしいなぁ。クローネンブールに合っておいしいんだ、これが。日本じゃなかなか触れることのないフランス地方文化がたっぷり紹介されている本だった。