レユニオン島のちっちゃなマヌーシュ・ジャズ・フェスティバル"Jazz manouche à Saint-Philippe"

「musicircisのための情報が何かないかなぁ」という思いもあり、いつしかインターネット等で見つけたネタを、とりあえずフォルダに突っ込むクセがついている私。今日はそのフォルダの大掃除をやっている。フォルダ内の大部分は、音楽イベントなりアーティストに関して、その存在までは把握できたものの、それ以上の情報を調べられなかったり、忙しすぎて内容を掘り下げられなかったりして、お蔵入りになったものばかりなんだけれども、今日はひとつ忘れていたネタである、「ミニ」マヌーシュ・ジャズ・フェスのことを書いておこうと思う。今年の4月30日に行われた"Jazz Manouche a Saint-Philippe"だ。

このイベントを見つけた当時何も書かなかった、いや、書けなかった理由は、"Saint-Philippe(サン・フィリップ)"というのがどこなのか、探し当てるだけで力尽きたためだ。何とSaint-Philippeはフランス海外県、インド洋に浮かぶレユニオン島の街の名前であった(それくらい、ポスターのどこかに書いておいてくれればいいのにぃ)。そして本国から遥か離れたもうひとつのフランスで、小さな小さなマヌーシュ・ジャズ・フェスが行われたというわけ。当日は、4時間にわたってライブが行われ、最後は出演した4バンド全員で"Minor Swing"を演奏して締めくくったとか。

出演した4つのグループのなかで、Manoel Nicolas(g)/Nicolas Poligné(g/chant)/Thierry Borne (acc)/ Philippe Gallais(b)の4名で結成されたレユニオン出身のグループ"Koté Manouche(コテ・マヌーシュ)"に注目したいと思っている。今年の3月にアルバムをリリースしたばかり。昨年にはMandino ReinhardtにElios et Boulou Ferréをレユニオンに招き、共演したそうだ。

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さっそく彼らの演奏を拝見。Yves Montandの"L'etrangère"って、マヌーシュ・ジャズアレンジがぴったりじゃない、と感心したり。

昨年のライブがレユニオン初上陸となったフェレ兄弟とマンディーノ・ラインハルトの演奏を含む演奏の音源も見つけた。動画じゃないので本当かどうかわからないが、"Anouman"の演奏が聴ける。そして、この静止画の映像に入る字幕に、音源をアップした人のマヌーシュ・ジャズ愛を感じたのであった。