若草の萌えるころ(Tante Zita)

若草の萌えるころ [DVD]

若草の萌えるころ [DVD]


(1969年、仏、ロベール・アンリコ監督)
スペイン内戦の闘士だったジタおばさん(これが仏語版のタイトルにもなっています)の死に際に直面した少女アニーが、その事実を受け入れられずにパリの町をさまよい、いろいろな出会いをする、という話だ。
フランス男子が、予想以上にナンパでアニーに仕掛けていく様を苦笑してしまい、どうも本筋である「多感な少女の複雑な思い」に気持ちを入れることができなかったのは残念だ。あと、その一夜の間に色々なことがありすぎて、鈍感な私は、現実と虚構が途中でごっちゃになり、正しくストーリーが理解できているかどうか自信はない。
アニーの心を長いこと捉える、コントラバス弾きのシモンが、あの楽器をかかえながら暴漢からアニーを守ったり、いきなりハイウェイのドマンナカで演奏を始めたりして、なかなか印象的な男だった。
うーーん、これは青春か、青春なんだろうか。ね。