- 作者: 柴田南雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/10/16
- メディア: 文庫
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音楽学者であり作曲家でもある柴田南雄先生のお話は、音楽に造詣の深い友人Hさんからよくお話をきいていたので、この本を見つけた瞬間入手しまった。
石笛、琴、能管、ししおどし…日本の音にかかる細やかな考察、そして、日本の古典(源氏物語や紫式部日記など)や芭蕉の句から類推する日本の音の世界。たぐいまれなる耳の持ち主には、どんな場面でも、はたまたどんな文章の中にも音がきこえるものなんだなぁと思った。
修二会のことも多く書かれていて、「音楽劇場としての二月堂」という文章はとくに興味深かった。
何度も読んで、内容をかみしめたいと思う、そんな本。
「題名のない音楽会」に出演された柴田南雄氏を見つけました。