「さくら」のジャズアレンジを聴かせてくれたり、「ハウルの動く城」のテーマをアルバムに収録したりと、日本の聴衆向けに選曲し演奏してくれるジョヴァンニ・ミラバッシトリオ。ここ数年は韓国でも大人気のこのトリオは、朝鮮民謡として愛される「アリラン」をジャズアレンジで演奏したことを知り、今朝、その映像を観た。
トリオの仲の良さを示している、コミカルなジェスチャーの後、ミラバッシのソロピアノで演奏はおもむろに始まる。はじめは、何の曲が始まるのかオーディエンスもわかっていないようだが、要のフレーズが聴こえると、場内がわあっと盛り上がるのがわかる。これはいいねぇ。原曲の良さがさらに際立っている。原曲は、民謡の素朴さが際立って、何度も聴くほどノリきれな私だが、複雑なアレンジが施されたこれなら、何度でも聴けてしまうではないか。CD化されたら、危険なことになりそうだ。
ジャック・リーとトニーニョ・オルタがライブでギターで"Arirang"を演奏しており、そのバージョンをいいと思っていた。が、やはり哀愁あるフレーズを弾かせたら、ミラバッシにかなう人はいないよなぁ。