リトル・ミス・サンシャイン

リトル・ミス・サンシャイン [DVD]

リトル・ミス・サンシャイン [DVD]


(米、2006年、監督 ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ヴァリス、Little Miss Sunshine)
主人公の女の子・オリーブは、ニューメキシコのアルバカーキ在住。ひょんなことから、とうとう夢見ていた「リトル・ミス・サンシャイン」コンテストに繰り上げ出場できることに! もとい、あまりコミュニケーションがとれておらず、ちょっと一風変わった家族が、フォルクスワーゲンの黄色いミニバスに乗って、コンテスト会場のあるカリフォルニアのレドンドビーチに繰り出す話。旅を通じて家族の関係性が変わってくるところは、ロードムービーの作法に準じているように思える。
ところで、この映画の中にいわゆる美少女コンテストのシーンが出てくるのだが、そこに出てくる子供たちが、着飾っているのにちっともかわいくない。オリーブは、おじいちゃんもいうように身も心もかわいいし、やさしい。子供らしくて、まともだと思った。そして、同じく、オリーブの夢を壊してはいけないと思いつつも、美少女コンテストに嫌悪感を覚える家族は、変わっているようにみえて実はまとも、なのかもしれない。
映画の色合いもきれいで、そんな風景にバスの黄色が映えていて、好きな映画だった。

DVDの特典映像が「監督が考えていた、エンディング3バージョン」なのだが、これもおもしろかった。こういうのを観る機会はめったにないからね。いや、現状のエンディングが最高だと思うぞ。